6月末、宝塚記念の日にこんなプレスリリースが出ました。
500万、1000万って名前はわかりにくいから
1勝クラス、2勝クラスって名前かえるやでー
ということらしいです。
これを読んでもピンとこなかったのが正直なところ。
降級制度がなくなっても、収得賞金を使い続ける限り特殊ケースは出てきます。
特殊ケースを考えずに、より簡略化したように見せかけて、ややこしくしたこの制度。この制度は定着が難しくてそのまま廃止するんちゃうか。そう思っています。
JRAはクラスの名称を変えてしまったから、いっそのこと収得賞金を廃止して本当の勝ち星の数でやってやろう、そんな気がしています。
netkeibaで島田さんが廃止しろよとおっしゃっていますが、廃止するつもりでしょう。
なぜJRAが収得賞金を廃止したいのか、いや、したいと思っていると感じるのか。
ゆっくり書いていきたいと思います。
収得賞金とは
そもそも収得賞金とはなんぞやというところから書いていきたいと思います。
中央競馬では上の表の通り、賞金が加算されていきます。各レースごとの賞金ではなく、クラスを決める指標です。
具体例でやると
現在3戦3勝という成績なので期待しているアンフィトリテ
この馬の場合は3戦3勝の成績で
収得賞金1900万円でオープンクラス
もう一頭注目しているコーディエライト
最近の2桁着順を無視すると
ちょうど1600万円で1600万下条件に出ることができます。
なんで収得賞金がややこしいのか
これはもう万円という単位でしょう。
収得賞金の単位が万円、獲得賞金も万円。総賞金がいくらで収得賞金がいくら。
ややこしいです。
岩手から中央にきて好走を続けているイチダイ
総賞金は8000万円ぐらい稼いでいるのに収得賞金が690万円
先のアンフィトルテは
総賞金は3600万円ぐらいで収得賞金が1900万円
総賞金は半額以下で収得賞金は倍以上、これは何やねん。
ややこしさを解消するための変更がややこしい
万円をやめて、1勝、2勝、3勝と勝数で出してきました。
目安としてはわかるんですが
3勝のアンフィトルテはオープン、1勝のコーディエライトは3勝クラス。2勝もかさまし。。。今のルールやと多少わかりにくいとは思いますが
この表記やともう嘘ですもんね。3勝してないのに3勝クラス。。。
ほんまに、余計わかりにくくないですか??
収得賞金の単位をポイントに変えれば解決しそう
万円という身近なお金の単位を使うからわかりにくいんちゃいますかね。
賞金とともに獲得ポイントを書いておけばわかりやすいでしょう。
500万ポイント条件、1000万ポイント条件と、単位をポイントにするといいです。
そうすれば地方で連勝して戻ってきた馬とか、地方から転入した馬についてもわかりやすく編入できます。
地方で3勝している出戻り馬の場合、1勝クラスに入るとかわかりにくい。
地方で3勝と400万ポイントを獲得して500万ポイント条件に転入だとわかりやすい。
そうだ、ポイントにしよう
ポイントじゃなくて両にしようと思いましたが、千両賞と万両賞があってややこしいのでポイントです。
せっかく変えるなら、嘘っぽいやつじゃなくて実態を表しましょうよ
こんなこと誰でも思いつくはずやから裏がある
でも、ここで思いました。
あえて1勝、2勝と表記するのにはわけがあろうと。
降級がなくなるタイミングというのはありますが、そこでさらにわかりにくい。ともすれば名が体を表さない表記にするというのは裏がありそうです。
考えられるのは、収得賞金というものを捨てたい。純粋な勝ち上がりでクラス分けという制度を導入したいと考えているのではないでしょうか。
重賞で2着まで賞金加算とかわかりにくいし。やめようぜと。
勝ったらクラスが上がる。G1の出走決定賞金は総獲得賞金にしよう。などと考えているのではないでしょうか。
あえてわかりにくいクラス名称の制度にした、この裏には、現制度のもとになっている収得賞金廃止を狙う動きがある。そう思ったわけです。
島田さん!!!
安心してください!収得賞金なくなりますよ!!!!
たぶん。。。
こんな夜に俺は何を思いついて書いてるんや。。。